ヘテロパナックス

ポストガジュマルとして俺は注目してる

こいつと出会ったのは市場でだったなあ。まだ植物知識に乏しい時。今も知識は全然だけど。
まあ、誰とか何と比べて全然なんだという気もするけれど。
俺、アメリカに仕事で数ヶ月行ってたことあるのね。その時に出会った地元のアメリカ人達と飲み屋で話してたのがこんな感じで。

俺「Could you speak anything Japanese?(なんか日本語話せる?)」
アメリカ人「Yeees!!コニチワ!(ドヤッ!)」

彼は自分が日本語話せると思ってる。我々は自分が完璧にネイティブと同じような発音をして、海外の方のどのような英語も聞き取って理解できないと英語ができるとは言えないと考えている。
俺、英語はそこそこ分かるけど、やはり苦手な発音のタイプの方はいて、その人達の英語は全く理解できないな。
なので、ちょっとでも知ってたら「できる!」とか「わかる!」って言い切る人生の方が幸せな気がしてきた。
なんか明るくていいよね。少なくとも俺はそういう人が好きだ。そう、
「私は植物に詳しい人間です」
今後このように言い切ろう。知ってることは知っている、知らないことは知らん。そうすることに決めた。

話を一行目に戻そう。その時は初めて一人で仕入れに行ったんだ、ボタニカルラウンジ各店からの「仕入れて欲しいものリスト」を見ながら。
その中の某店のメモ、「なんか面白いの」。
なんやこの無茶振り!でも、燃えたよね。
そこで目につけたのがヘテロパナックスです。仕入れた結果、好評でした!課題クリア!そしてすぐに売れてたな。
やっぱりいいんだよ。分かる人には分かるかーと思った。

そんなヘテロパナックスくんはこんな植物。ボタニカルラウンジそごう横浜店にお願いして仕入れてもらいました。
いやぁ、素敵でしょー!ヘテロパナックス!

育て方はいつもの三種の神器。
・日当たりよく(直射日光はNG)
・水捌けの良い土で、水やりは乾いたらたっぷり
・風通しの良い場所で

あとは霧吹きは毎日ー、冬場は窓際から離して10度以上を目安にーとか、まあ、観葉植物テンプレートの育て方でいけます。

ガジュマルのような立派な幹(根)でありながら、ツヤがあり薄く軽やかな葉。
重厚感あって生命力溢れるガジュマルももちろん素敵だけど、なんだろう、ヘテロパナックスはガジュマルの貴婦人バージョンという印象。
闊達であり生命力溢れる気根は生きることへの力強い意志を感じさせ、薄く軽やかな葉は見る者に優雅さとは何かを考えさせる。
・・・気持ち悪いソムリエのワインコメントみたいになってしまった。

で、こいつなんだけど、この前横浜の東急ハンズに行った時に「ステレオスペルマム・ダニエレ」って名前で販売されていたんですよ。
俺にはよく理解ができなかった。

ステレオスペルマム : ノウゼンカズラ科
ヘテロパナックス : ウコギ科

そもそも科が違うのである。
人間というのは「霊長目類ヒト科」。オランウータンも「ヒト科」。科が一緒でも、全然違うでしょ?
別の言い方をするならば、科が同じでもここまで違うのか、と言える。
じゃあ、科が違うってどんなよ・・・。全くの別物じゃないか。
まだまだ、知らないこと多いなあ。
「私は植物のことよく分からない人間です」
って、やっぱり言わなきゃいけないのかな。
ともあれヘテロパナックス、まだそこまで注目されてないオススメ植物です。
植物って変なブームがあって、急に人気が出て品薄になったり、謎の価格高騰があったりするんですよね。
興味ある方はとりあえず持っておいてはいかがか。手元にいれば、絶対に愛せる植物です。

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